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NATARAJA[ナタラジャ]
サンスクリット語で『踊る(ナタ)王(ラージャ)』の意味。
シヴァ神の踊る姿をあらわし、『絶える事のない創造、維持、破壊』の象徴。

 

グノーシス
ギリシャ語で『知識』を意味する。ヘレニズム時代に混合的精神の底流を為していた、一連の宗教運動の総称の事で、一般的に『グノーシス主義』と呼ばれる。グノーシス諸宗派それぞれがある特殊なパターンに沿った二律背反的な神話を持ち、その宗教性質には排他的・攻撃的で、特有な倫理観に基づく極端な禁欲主義的・放埓主義的な側面がある。

 

共時性
同様の意味を持つ因果関係の無い出来事が、複数・同時に起こるという「因果律では説明つかない不思議な偶然の一致」を『非因果的結合原理(共時性)』とユングは定義した。それについては、「全ての現象の根本にある『元型』の非因果的秩序の為に、人はこのような偶然の一致に意味があるように感じられるのである」と考察されている。また言語学者ソシュールの構造主義的理論において、『共時性』は「突発的な成立ち」を示し、その概念を用い「言語は突発的に誕生した」と理論づけている。

 

元型
ユングは無意識の奥底にある『普遍的無意識(集合的無意識)』の機能単位を『元型』と名付けた。『元型』とは『変容の象徴』であり、古代から系統的に受け継がれて来た、全ての人に共通する心の構造である。即ち、人類全体に共通する行動と経験を統御する内的な神経心理学的中枢である。『元型』の主なものとしては、「アニマ(男性の中の女性像)」「アニムス(女性の中の男性像)」「グレートマザー(大母)」「老賢人(師)」「ヴォータン(狂騒)」などがあります。

 

ウーヌス・ムンドゥス
『元型』の単一的次元を見出したユングは、それを『単一世界(ウーヌス・ムンドゥス)』と呼び、これは物理的世界(神経構造)における物質とエネルギーの基本原理を支配していると同時に、心の中の観念やイメージを組織していることから、『元型』は『単一世界』の媒体であると考えた。

 

力への意思
事物の存在を認識及び確信せしめる生命体それぞれの『存在仕方』のことで、客観世界は原理的に認識不可能であり、必ずその『力への意思』に応じた事物の捕捉が行われるというニーチェの概念。更に「力への意思」とは事物の存在を認知する為の核であり、『存在者の存在』または『存在本質』とも言い換えられる。

 

永劫回帰
ニーチェ理論のキーワード。「世界は永劫に回帰する。即ち『力への意思』は永劫なる回帰として存在する」と、『存在本質』の『存在事実』を規定した概念。

 

ツァラトゥストラ
ゾロアスター教の創始者の名前。シュトラウスの交響曲「ツァラトゥストラはかく語りき」における主人公でもある。またこれらを元にニーチェは、『ツァラトゥストラ』を超人の主人公に仕立て『超人思想』『永劫回帰』について語った著書「ツァラトゥストラはかく語りき」を仕上げた。

 

ニグレド
『黒化』を意味する。錬金術においては、あらゆる形に共通で、あらゆる形に変化でき、混沌(カオス)という意味を持つ『第一質料(プリマ・マテリア)』の錬金作業の一過程を示す言葉でもある。のちに『孔雀の尾』という過程を経て、最終的に『賢者の石』が生成できるとされる。

 

マグダラのマリア
「新約聖書/ルカによる福音書23~24章」によると『マグダラのマリア』は、イエスが十字架に貼り付けられ息を引き取った様を見届けた3人のマリア(マリア・クレオパ、マリア・サロメ、マグダラのマリア)の内の一人。『マグダラのマリア』はかつて、イエスの手により兄であるラザロを蘇らせて貰ったことがある。また2人の天女からイエス復活のお告げを受け、それを民衆に知らせたのも『マグダラのマリア』。

 

EPRレーダー
電子常磁性共鳴(Electron Paramagnetic Resonance)のこと。別名をElectron Spin Resonance(電子スピン性共鳴)という。
高分解能核磁気共鳴(NMR。Nuclear Magnetic Resonance)とならぶ、物質の磁気分光法(物質の持つ磁気を共鳴させて画像化する方法と考えてください)のひとつで、主に『生体ラジカル』などを測定する分野において有効の兆しがある。

 

生体ラジカル
活性酸素などのように身体、遺伝子に悪影響を及ぼす『不対電子をもつ化学種』のことです。
ことゼノサーガでは、その中でも特に遺伝子に影響を与え、アポトーシスを起こすといわれるヒドロキシルラジカル(『HO・』酸素分子に電子が3個ついたもの)の検知に使うものと思われる。
あるいは、『電子カルテ(Electronic Patient Record )』という同様の略字もあり、ネットワーク上での電子カルテデータへの不正アクセスを感知するシステムと考えることもできる。

 

U-レトロヴァイラス
レトロヴァイラスとはレトロウィルスのこと。

 

ヴェクター・インダストリー、ヴェクター第三開発局
ヴェクターとは、「運び屋」、レトロウィルスが遺伝子の運び役になっていることからこう言われる。

 

ヨアキム・ミズラヒ
「ヨアキム」
王族であるユダ族のダビデの子らのビンティルの子。(聖母マリアの父)

「ミズラヒ」
イスラエルでは、マグレブとも呼ばれる北アフリカ諸国(モロッコ、チュニジア、アルジェリアなど)からの移民と、近隣アラブ諸国からの移民を併せて『ミズラヒー』といい、イスラエルはミズラヒーと、ヨーロッパ諸国からの移民のマアラビーが一緒に住んでいる国のことを指す。
別の呼び方に、『スファラディ』とアシュケナジーというのもあり、スファラディは、イベリア半島からのユダヤ人追放によって離散した人たちのことを指していたが、現在では拡大解釈されて、スペイン語圏諸国出身者ばかりではなく、アラブ系諸国出身のユダヤ人の呼び名ともなっている。

 

レンヌ・ル・シャトー
南フランス、ピレネー山脈のふもとの村。
ここにあるマグダラ・マリア教会に派遣された神父ソニエールが教会の改装中に4枚の羊皮に暗号で書かれた古文書を発見し、瞬く間に大金持ちになってしまうという事件(?)が起こっています。
その暗号の中にはキリストの聖杯伝説に関する記述があったものと思われています。

聖杯とは、イエズスが最後の晩餐でワインを飲んだ杯か、十字架に処された時にその血を受けた杯だといわれ、また聖杯を得たものはその霊力によって地上のあらゆる権力を手にすることができるといわれています。

しかし、ラテン語表記の聖杯「SANGRALL」を英訳すると、「SANG ROYAL(王家の血筋)」となることから、聖杯とはここに帰ってきたマグダラのマリアが残した、イエズスの直系子孫ではないかという仮説もあります。

 

聖堂舟
「旧約聖書/ノアの大洪水」で有名な「ノアの箱舟」が救済手段として用いられた様に、キリスト教の教会は船形で「教会という船が悪徳の渦巻く現世という荒波の上に超然しており、人を新世界へ導く」といった意味が込められているようで、ここからキリスト教の教会は「救済の舟」とも呼ばれるようです。またゼノサーガにおいて、この『聖堂舟』が『移民船』を指しているのは明かですが、果たしてネオエルサレムに向かった船を指しているのか、『エルドリッジ』を指しているのか、またはそれ以外なのか、そして『アベルの箱舟』がいずれを指しているのかも気になるところです。『アベルの箱舟』が『エルドリッジ』なら『アベル』という少年は何者なのか・・・

 

ミクタム04β
正式にはmiktam04β。
NGC6744にあるmiktam恒星系の第4惑星のことだそうです。
最後の「β」は人が居住できる環境への改善の必要性を、『優  表記無し>α>β>γ  劣』で表したもので、この惑星は「多少改善の必要がある」状態のようです。

NGC6744は銀河の名前です。
NGCはウィリアム、ジョンのハーシェル親子が作った星雲、星団のカタログを、ドライヤーという人が更に改良を加えたもので、NGC(New General Catalogue of Nebulae and Clusters of stars,1888)カタログといいます。
尚、NGCには7840もの星団、星雲が掲載されています。

 

トゥルカナ湖
トゥルカナ湖ははケニア北部の湖で、今年、この湖の西側にあるロメクウィ川周辺で、アウストラロピテクスよりも現代人に近い猿人の化石が発掘されました。
名前は「ケニアントロプス・プラティオプス」といいます。
約350~320年前のもので、アウストラロピテクスと年代が重なることから、人類の進化系統は複数存在しているのではないかと言われ始めています。

また、トゥルカナ湖東岸では、約200万年前のものと思われる石器や人類化石、解体された哺乳類の骨なども見つかっています。

 

プロレマ
表記はpleroma。
ギリシャ語で「充満」または「満たされた状態」の意味です。
グノーシス主義では、真の神が創造した真の世界の永遠の圏域を表し、8つの高次アイオーン「オグドアス」や、30のアイオーンなどで構成されています。
プレロマの真の至高神・原理は、栄光の「プロパテール」と呼ばれています。
人類の「霊」の故郷は、このプレロマ永遠世界であるとされています。
宇宙(コスモス)の対立概念ととることも出来ます。

プレロマの構成については、グノーシス諸派において解釈がさまざまであるため、なんとも言いがたいのですが、代表的なオグドアス・アイオーンは以下のとおりです。

第一アイオーン 男性 プロパテール(原父)別名ビュトス。
第二アイオーン 女性 エンノイア(思念)別名シーゲー。

第三アイオーン 男性 ヌース(理法・宇宙理性)別名モノゲネース。
第四アイオーン 女性 アレーテイア (真理)

第五アイオーン 男性 ロゴス (言葉)
第六アイオーン 女性 ゾーエー(生命)

第七アイオーン 男性 アントローポス(人間)
第八アイオーン 女性 エクレーシア(教会)

 

アリアドネ(ARIADNE)
ギリシア神話に登場し、その名前は「純粋な乙女」を意味するクレタ王ミノスとその后パシパエの娘です。ミノタウロスの住むラビリントスに生贄として捧げられたアテナイ王の息子テセウスに恋し、無事にラビリントスから生還した暁には駆け落ちする約束を交わします。
彼女はテセウスがラビリントスで迷わないよう、紐を持つように知恵を貸すまでして、首尾良くテセウスはミノタウロス退治に成功します。
そしてアテナイへの船にアリアドネもテセウスと一緒に乗り込むのですが、航海の途中でどこかの孤島に置き去りにされてしまった、と言う非常にかわいそうな娘です。その後に酒神デュオニソスと結ばれたと言う事ですが。

 

ラインの乙女
元はゲルマン神話に登場し、ワグナーの「ニーベルングの指輪第一幕第四場・ラインの黄金」にも登場する乙女らの事。
彼女らはライン川底に沈む黄金を守っており、その黄金で作られた指輪を持つものは世界を支配する力を手に入れる事ができると言う。
ちなみに乙女の名は上からヴォークリンデ、 ヴェルグンデ、 フロスヒルデ 。

 

V4野
4次視覚野ともいう、脳の視覚野の内、色覚を司る部分の事。

 

MT野
5次視覚野またはV5野とも言う、脳の視覚野の内、運動体の認知を司る部分の事。

 

混沌
神的・錬金術的解釈をすると、全ての始まりの根源という事でしょうか。旧約聖書の創造記では、神(ヤハウェ)が一番最初に天地を創造し、その地には今後の創造の素材となる『混沌・原始の海』が存在したといいます。また錬金術においては、全てになりうるものを「第一質料(プリマ・マテリア)」或いは『混沌』と呼び、「ウロボロス」で象徴されます。

 

自我同一性の拡散
心理学者エリクソンが定義した『自我同一性拡散症候群』のことです。『自我同一性』とは、「自分の時間的段階において自己同一と連続性を知覚するという自己同一性と、対人相関関係の中で自己同一と連続性を知覚するという役割同一性の以上2点から、「自分である事」という人格的同一性を統合し自覚するという心理的感覚」を示します。人はこの『自我同一性』を達成し自己確立していくのですが、これに失敗し失見当状態になる事を『自我同一性拡散症候群』といいます。主な症例として「自意識過剰」「否定的同一性」「理想の拡散」「対人的距離失調」などがあります。

 

ジオデジック構造体
科学者バックミンスター・フラーの考案した構造のことです。
正4面体(正3角形の面を4枚張り合わせて作る最小の立体)を辺分割、面分割することで球形に近づけていくと、柱を伴わなくても優れた安定性を得ることが可能という無柱構造です。
身近な例では富士山レーダーのレーダードームなどに使われています。

また、化学の分野では炭素原子60個による金属内包型分子を彼の名にちなんで「C60フラーレン」あるいは「バッキーボール」と呼び、(正確にはジオデジック構造ではなくサッカーボールに近い形ですが)その特徴的な電子特性から、新資材の生成や新型の電子回路への応用が期待されています。

フラーレンはパーフェクトワークスの中で、ゾハルの中枢をつかさどる生体電脳カドモニの中にある論理演算素子として登場しています。
この「フラーレン素子」と生体型不確定演算素子「ペルソナ」の二院合議制によってゾハルの意思決定がなされていました。