Re: ＫＯＳ－ＭＯＳのセリフ

まず、この二つの発言をする状況について考えてみましょう。

①目が青くなる。
②どちらもシオンのピンチ時である。

個人的に②の項目が非常に興味深いですね。
序盤にヴィルヘルムと、その側近と思われるのマント者の
こんなやり取りがあります。

ヴィルヘルム「仮にそれが彼女の脅威となるのであれば
　　　　　　　　　ＫＯＳ－ＭＯＳは護る。そうなんだよね？」
マント者　　　「はい。全ての指令よりも優先させて。」

これは、シオンのピンチ時にＫＯＳ－ＭＯＳの目が青くなり
驚異的な力を発揮する、ということをヴィルヘルムとマント者
が把握していると捉えることが出来ます。

これを踏まえると気になる点が浮かび上がります。

まず、ＫＯＳ－ＭＯＳの目が青くなりシオンを護る、
これら一連の行動は「誰の命令でもない」という点です。
ＫＯＳ－ＭＯＳは論理・確立・任務を最優先に稼動する
アンドロイドです。にも関わらず、まるで自らの意志の
ようにシオンを護る。

思えば
「貴方の傷みを私にください」
「傷みは私を満たしてくれますか？」
これらの発言には論理性と言ったものが見られません。
そう、まるで感情を持っているかのようです。

ここからは私の仮説になりますが、ＫＯＳ－ＭＯＳの中には
何者かの人格が眠っているのではないかと思われます。
そう考えるとケイオスの「本当の君はどこで眠っているんだい？」
という発言も納得できます。つまり青い目の状態のときは
その人格が発露している状態なのではないでしょうか。
また、ＫＯＳ－ＭＯＳが女性型である点や、エンディングで
ケイオスがＫＯＳ－ＭＯＳを３文字の女性の名で呼んだ点
から考えるとその人格が女性であることは確かでしょうね。

これら二つの発言はそのＫＯＳ－ＭＯＳに潜む女性の
感情の発露。また発言内容からは悲しみに似た…葛藤
のようなものが窺えますね…。